日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る

自称中矢ファンの正直な感想


私は中矢先生のおそらくコアなファンといっていいかと思います。2010年頃舩井先生のご紹介から日月神示完本を購入し、祝詞CDを留守中にエンドレスでリピートし、一時期は会社へも iPod を持ち込んで、イヤホンから小さな音で流し続けていました。(今考えると危ない奴ですね……。もちろん同僚には内緒でしたが。)今でも玉響は毎号欠かさず読んでいますし、有料メルマガ飛耳長目の会員でもあります。

そんな自称コアな中矢ファンの私の正直な感想ですが、本書は入門編のような形をしていますが、玉響やザ・フナイを定期購読している方たちにこそ読んでほしい本だと感じました。本書にはもしかすると、私も含め皆さんが求めているような目新しくセンセーショナルな情報は無いかもしれません。でもその知ってる情報を自分の生活に落とし込んで、日々実践できているのかと問われた時、自信をもって理路整然と回答できる方ってほとんどいないんじゃないかなと思います。

かくいう、私がその一人だからです。

中矢先生が命がけで集められた情報を単なる好奇心を満たすための道具にしかできてないんじゃないのか。私は人生は究極的には選択の連続だと思うのですが、少なくとも今日一日だけでも、日月神示的な生き方を選択し続けられたか。と自問自答したくなります。(そして今日もしました。)

一気に最終章まで読み終えたとき、なんだか日月神示に出会ったころのような、真摯な気持ちにもう一度立ち返ることができたような気がしました。情報集めに奔走するのではなく、すなおに自分の生き方を見直して実践したいと思わせる本です。

自分の病気は自分で治すのが鉄則


本著にはお勧めしたい箇所がいくつもあるのですが、(私は気になったページはドッグイヤーをして、蛍光ペンでハイライトして何度も読み返しています。)「けんこうのためなら死ねる」をブログテーマに掲げた健康オタクとしては、医療・健康分野の箇所を第一に取り上げたいと思います。重い病気になったとしたら、なにか原因がある。それは自分だけにしか分からないし、解決できないとのことでしたが、おっしゃる通りです。他人から無理やり押し付けられた療法はうるさがられるだけですし、運良く取り組んで、仮に良くなったとしても、なにか別の形で噴出することは間違いありません。

なぜなら、病気はサインだから。

今まで自分が生きていた中で身体に負担をかけていたり、思いグセ・考えグセがあって気づかないうちにストレスを抱えていたりすることで、最終的に身体に不調・病気として表れる。

ただ病気はあくまできっかけでしかないと思います。そこで気付くかどうか、何を感じるのかは本人次第。

実をいうと、私も20代に大病を患ったのですが、当時は唖然としました。思い描いていた自分の人生が崩れたことに嘆いて、病気にかかったことを恨み、ついにはなんで自分が?と怒りすら覚えました。そこには反省の念などありませんでしたし、もちろん病気に感謝という概念など微塵も存在しませんでした。

だからその時は気づきもしませんでした。自分の考え方、生き方に問題があったなんて。振り返ってみると、もしもその当時心ある方から助言をいただいたとしても、聞く耳をもてなかっただろうと思います。傲慢だったんだと思います。

いまではありがたいことに持病も緩解し元気に過ごしていますが、だからこそ病気治しは自分でするのが鉄則だというのは身に染みてわかります。

グレンとひっくり返るとは


新しい視点からグレンとひっくり返るを捉えています。

一般的な「グレンとひっくり返る」の解釈は、何か外的な要因によって、表が裏に裏が表になり、隠されていたものが表に出てくるというものだと思います。私もそう解釈していました。ところが勝仁さんによれば、

「グレンとひっくり返る」というのも、裏が表に取って代わるのではなく、表と裏が混ざり合って共存していくということ、現実世界と精神世界についてもそうかもしれませんし、日月神示も太陽と月がともに出された神示ということではないかと思います。

この解釈にはびっくりしましたが、よく考えてみると妙に納得しました。ひっくり返り続けても、歴史で言えば縄文回帰のように過去に戻るだけで、決して進化することはありませんから。

グレンとひっくり返ることによる統合は、社会全体だけでなくミクロレベルの私たちの個人の意識、行動にも及ぶだろうとも思います。ふと思い浮かんだのは、恐れ多くも中矢先生もグレンとひっくり返る?ということです。

私は今まで講演会でお話を伺ったことしかありませんので、厳しい一面しか存じ上げません。特に舩井フォーラム2015での講演は強烈でした。スピリチュアルに走っている人は、自分のことしか考えていない。だから嫌いだ!と叱責された時の会場の張り詰めた空気は今でも忘れられません。

ただ本書を読むとその厳しい一面だけでは無い気がするのです。本書の表紙の色は中矢先生のご本には珍しくピンク色をしていますが、内なる愛をはっきり表現されているように感じました。

と、最後は少し宣伝ぽくなってしまいましたが、2016年きれい・ねっとから出版された書籍の中では文句なしベストテン第1位ですので、ぜひご一読を。

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